手紙その6

2008.11月1日

By Tohshi

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若い私達は貧乏で貴女は遣り繰り上手で
愚痴をこぼさず弱音を吐くことも無く
明るく強いのには感謝しています
                早々
             冬柿
律子さま
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手紙その7

2008.11月2日

By Tohshi

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「その1」
自分の家が欲しいとの願望から雨露さえ
凌げればよいと鳩小屋のような
小さい家を作りはじめ
無謀というか滑稽でした
二人でまがりなりにも成功し引っ越しましたネ
               早々
                 冬柿
律子さん

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手紙その8

2008.11月3日

By Tohshi

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「その2」家造り
貴女の兄が助っ人に来て機械も無くショベルだけで
家の基礎の穴を掘り始めました。
貴女は朝から食事や二人の幼子の面倒をみながら
無我夢中で大奮闘でしたが
希望が湧いて愉しい日々でした
                 冬柿
律子さん
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手紙その9

2008.11月4日

By Tohshi

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「その3」家造り
私達だけで家を作るというので
物珍らしさから見物に来ました
可笑しな家なれど貴女は誇らしげに説明していました
                                      早々
                                                柿
律さま
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手紙その10

2008.11月5日

By Tohshi

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「その4」家造り
雨露を凌ぐだけの屋根も葺けたし
未完成の家に貴女は待ち切れず幼な子を抱へて
引越しました
風変わりな鳩小屋ハモダンで?住宅雑誌を
見るようだと貴女は大満悦でした
                 柿
りつこ様
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手紙その11

2008.11月6日

By Tohshi

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「その5」家造り
年老いた母には畳の無い家などは考えられなく
三帖のみ畳の部屋を作りあとはなにも無い
広い粗末な板張りなれど
子供が走り廻る元気な姿を見られるは貴女には
何よりも幸福でしたネ
                早々
                  柿廼舎
律子様
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手紙その12

2008.11月7日

By Tohshi

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「その6」家造り
この家を建てる当時辺りには家は無く
富士山の眺望は抜群で夜などは
富士登山の懐中電灯の明かりが山頂まで
繋がって窓から見えました
今では話の種のような思い出でした
             早々
      柿廼舎
律子様
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手紙その13

2008.11月8日

By Tohshi

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二人の男の子はスクスク育ち八年も経ち
待望の女の子が生まれる
余り年が離れたので付録のようだなどと
からかわれたりせしも
貴女は始めての女の子ゆえ万々歳でした。
      冬柿
リツ子さんへ

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手紙その14

2008.11月9日

By Tohshi

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伊勢神宮と
おはらい町の老舗二光堂を
貴女と訪ねました。
昵懇の社長、外村晃一氏の
案内で思い出の愉しい旅でした。

冬柿
律子様

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昨日晃一社長が、伊勢の写真を撮影し
温かなメールと一緒に送って下さいました。
ありがとうございます。
二光堂ホームページはコチラ

手紙その15

2008.11月10日

By Tohshi

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貴女はプロ野球の巨人のファンでした
何処で調べたものか選手の癖や人柄までも
テレビの解説者まがいに教えてくれました
残念ながら優勝を逃しました
  十一月
     冬柿
律子さん
 追伸
天国でTV放送など観ていましたでしょうか

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手紙その17

2008.11月12日

By Tohshi

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突然猛烈な高熱をだして引きつけて
失神することが度々あり
貴女は何時もカンフル注射を枕元に
用意していました。
毎月のように子供を背い袢纏に包んで
医者通いがつづいたものでした。
          冬柿
律子さん

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手紙その18

2008.11月13日

By Tohshi

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年をとった母は出好きの人だったので
自動車に乗せて箱根や伊豆など
方々へ遊びに連れて行ってくれました
母は何よりも愉しかったようで
優しい貴女には感謝していました
   柿
律子さん

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手紙その19

2008.11月14日

By Tohshi

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最初の家は畳が三帖きりで夫婦と
母と二人の男の子と
五人で、祖母から貰った
小さい卓袱台を囲んで賑やかな
一家団欒でした
   柿
りつ様

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手紙その20

2008.11月15日

By Tohshi

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昔は親が物日には新しい下駄や着物を
与えたものでしたが
恥ずかしがり屋の貴女はそれが嫌で古い物を
大切にするのが好きだというのが
口癖で流行には無頓着で地味な
人でしたので私の懐は大助かりでしたよ
     呵呵呵
       柿
律子さん

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手紙その21

2008.11月16日

By Tohshi

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子供の入学の時は実に感激でしたネ
貴女は子供の躾に格別注意を払わねど
スクスク素直に育ちあなたに口答えする
子も無くて子は親の姿を見て育つ
と申しますが貴女はお手本のような
立派な教育者です
     冬柿
リツ子さん

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手紙その22

2008.11月17日

By Tohshi

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今朝は仏壇にカップヌードルが乗っていました
昔インスタントラーメンが巷に出回ったのを
知ってこれは、女性が料理を作らなくなると
嘆いて絶対に口にしなかったが
晩年は自分から小さい即席めんを
おいしいから食べろと私に奨めて笑って
いましたネ
     呵呵呵
       柿
律子さん

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手紙その23

2008.11月18日

By Tohshi

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父が死んでから五十余年になるが晩年使っていた
算盤を貴女に貰い家計簿を付けるよう
傍らに置いて愛用していました。
今では珍しくなったソロバンなど古いものを
使いこなす名人でした夜更けに机に向かう
姿の傍らに必ず算盤がありました
   冬柿
リツ様

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手紙その24

2008.11月19日

By Tohshi

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三嶋大社の夏祭りには銀行の横に指輪や宝石を
売るお婆さんが夜店を出すのでした
娘は待ちかねていろいろ物色して豪華?な
指輪を買って貰い貴女も満足そうでした
当時は我が家はこの娘が中心でした
  柿
律子さん

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手紙その25

2008.11月20日

By Tohshi

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律子さんの遺骨を懐中に収っておくべく
彫金作家の河合隆男先生が
小さい柿の祠を制作中
なれど銀杏の葉の舞い落ちる季節
精緻な芸術的作品を恵贈下さいました。
  柿
律子さん

銀杏.jpg律子さんと家を建設中 毎日通った日大の銀杏並木は 思い出のところです。 彫金作品 銀杏

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手紙その26

2008.11月21日

By Tohshi

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娘の仕事は?

貴女が買い物に出ると小さい娘は離れず就いて歩くのです
スーパーで会計の時レジスターの数字が
ガチャガチャと点滅して
毎度ありがとうございます!
娘はその様子を瞬きもせず見ているのです
そして彼女はお強請りしておもちゃのレジスターを
買ってもらいました
翌日からのことです

つづく
律子さん

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手紙その27

2008.11月22日

By Tohshi

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娘の仕事は? その2

小さい娘は朝からお買い物ゴッコ
オモチャのレジスターで喧しい音がして抽出しから
ガチャガチャキーンと
ありがとうござぁーいまぁ〜〜す!
妙な節をつけて大声で叫ぶのです
貴女はお客となって如何にも愉しそうデシタ
ある日のこと・・・

つづく
律子さんへ

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手紙その28

2008.11月23日

By Tohshi

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娘の仕事は? その3

小さい娘は家の中の物を手当たり次第に包装し
デパートの女店員の真似をしてお買い物ゴッコ!
ある日大切な書付が紛失大騒ぎになりました。
困り果てしももしやと娘の箱を調べると
出るは出るは包んだ紙の屑。
遂に書類を発見。
ホッとしたものの紙の山に呆れて
貴女も苦笑して一件落着!
ある日の
律子さんと娘

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手紙その29

2008.11月24日

By Tohshi

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隣の部屋から息子のギター伴奏で小さい娘の歌声が聞こえてきました。替わって貴女が越路吹雪のサントワマミーを唄うが出ないと言って途中まで。小さい娘が続いて片言の原語?で歌うので大笑いでした。私が知り合った当時のあなたは話の中で名曲の名前が頻りに飛び出すので感心したものでしたヨ人前で歌うのを聞いたのはこれきりで思い出の一つでした
          龍介
律子さん
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手紙その30

2008.11月25日

By Tohshi

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昔は我が家がデザインの仕事場でした。人の良い貴女は気持ちよくもてなすので仕事の依頼をかねては集会所のように人々が寄るので私は一日中話し相手になって昼間は一日手に就きません皆、夜になり漸く机に向かうのです深夜か朝方になり這々の体で寝床に潜り込むのですしかし決まって朝になると絵の具や筆も机も整然としてすぐにでも仕事にかかれるようになっているのには驚きました貴女は後始末が大切と口癖でした
       冬柿
律子さん
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手紙その31

2008.11月26日

By Tohshi

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ある日家族で食事に出た時に豪勢な舟盛り活魚料理で伊勢海老の長い髭や脚や鰺もピクピク動いているのを
貴女は見て余り可愛そうだと泣き出してしまいました
律子さん
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手紙その33

2008.11月28日

By Tohshi

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祖母ちゃん子の匠が久しぶりでニューヨークから帰って来ましたヨ。死んだ貴女がその日夢枕に現れて彼は号泣した由。幾千萬里の空からどうして飛んで来たのでしょう
律子さま

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手紙その34

2008.11月30日

By Tohshi

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何十年も前の風呂 その一

年の暮れの紅白を観ていたら、風呂場でゴトゴトと妙な音がするのです。見たらさぁー大変大変お風呂でグラグラと沸騰しているのでした。長州風呂(五右衛門風呂)でしたので松の根っこをくべておきが残っていたのです。春の珍事でした

つづく
     柿廼舎主人
律子さん

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