手紙その152

2009年4月1日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090401tega.jpg
貴女は料理によくベーコンを使いました。昨今の朝食の献立にはベーコン焼きと半熟玉子とパンが登場して
昔ながらのご飯と味噌汁が姿が消え西洋朝食を楽しんでいるのです。
律子さん

▲ ページトップへ

手紙その153

2009年4月2日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090402tega.jpg
今年も都忘れの花がギザギザの葉を出しました。貴女はこの紫色の清楚で可憐な花が大好きでした。水やりなど家族ぐるみで面倒しましたね。近所の方もわざわざ都忘れが咲きますねと声をかけて下さりてこの花はほんとうに幸せ者ですね
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その154

2009年4月3日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090403tega.jpg
牡丹や薔薇など綺麗で誰でも好きでしょうが貴女は路傍にひっそり咲く花も好きでした。清楚で可憐な紫色の都忘れが一番好きな花でした。次から次へ咲き長い間を愉しんでいました。台所やお手洗いにも花のある暮らしでした。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その155

2009年4月4日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090404tega.jpg
念ずれば自ずと
通ずとは

貴女の昔からの信念でした。或る方が思い倦ねて悩んで居られる時に貴女の助言が大きな力になったと感謝をされたとも言ってました。人は絶対に諦めては駄目です。念じて居らば何時の日にか必ずや望みも叶うと口癖のように言ってました。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その156

2009年4月5日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090405tega.jpg
貴女は朝になると今日一日が良い日であるように祈り、夜になると仏壇に明かりを灯し線香を燻らし無事を感謝し、一日をふりかえり、般若心経を唱えては休むのでした。平凡な日々が幸せでした。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その157

2009年4月6日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090406tega.jpg
桜には
負けじと咲く
  姫林檎
   冬柿

貴女が頒布会にて求めた姫林檎が今年も綺麗に白い花が咲きました。恰も家の前の桜と競っているようです。貴女が天国にて声援しているようです。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その158

2009年4月7日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
久しく庭に下りぬが硝子戸越に壺のような形をした、どうだんの小さい花が沢山見えます。石楠花も岩の陰から大きな蕾を覗かせて佇んでます。春の庭を一緒に再び貴女と散歩したいと想いだしているのです。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その159

2009年4月8日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
春には貴女の孫が大学を卒業して就職し、女の子は高校へ入学、娘の一人息子は小学の五年生。紐育へ行っていた次男坊は、いっぱしに活躍中。貴女は成長を夢にみて楽しんでいました。天国へご報告でした。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その160

2009年4月9日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
主家の長男夫婦とは朝夕、柿廼舎にて食膳を共にし一緒に歓談しながら楽しく頂いています。貴女には報告が遅れましたがお幼稚のまゆこ先生は大学を終え二年目の春となり、無事に子供達の面倒など忙しく、貴女も安心してください。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その161

2009年4月10日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
四月十日は貴女の齢八十才の誕生日。子供達からは慶賀の贈物や夜は祝膳にて晩酌のお相伴は楽しき一時でした。貴女は健康なるが一番にして他は何も要らぬと申していました。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その162

2009年4月11日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
年齢のせいか或いは春の気怠るさなのか、理由もなく疲れました。
このあたりで、しばし休養いたします。  擱筆
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その163

2009年4月12日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
桜の花に浮かれ踊り戯れている滑稽な御面には大笑い。温泉宿の主人夫婦の傑作です。然もありなん。
能面打ちの大塚亮治先生について二年余りも費やし修行との由   つづく
律子さん

20090412tega-2.jpg
クリックすると拡大します。

▲ ページトップへ

手紙その164

2009年4月13日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
我が家の塀越しに白い花水木が咲きはじめ、近くの林では毎年朝鮮の海を渡ってくるというコジュケイが休みなく鳴いています。今年は柿廼舎の庭に未だ鶯の囀りを聞いていないのです。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その165

2009年4月14日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
木樹が芽吹いたと思ったらば、急に葉が茂りて庭の辺りがざわめき狭くなりし如く感じるのです。娘が時折り尋ねて来ては草むしりをやってくれます。貴女は庭掃除はキリがないと零していました。ご覧なさい、見違えるように綺麗になりました。褒めてやって下さい。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その166

2009年4月15日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
今日は十五日。貴女が旅立ちてから半年にもなるのです。未だ亡くなったなどとは思えず呼ばれたような
声が聞こえ思わず返事をしたりしました。ことに親しかったお隣の奥さんは、立ち日には綺麗な花を供えて
想い出話をされて帰るのです。久しぶりですね。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その167

2009年4月16日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
庭の岩陰に林のように、えびねが咲きました。貴女と京都へ旅した時通りがかりのお宅の窓に、見事な
猿面えびねがさりげなく飾ってあり足を止めたらば有名な陶芸家の住まいでしたネ
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その168

2009年4月17日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
子供達の家にても親しかったお隣さんも小さい都忘れの花を庭で育てて綺麗な花が咲きましたよと持ってきてくれました。佛の傍は花盛りです。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その169

2009年4月18日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
貴女が山里の味が好きだというので甥夫婦が山へ行ってひとっ走り採って来ると筍と蕨を届けてくれましたね。早速炊き込みご飯を仏壇に供えました。初物ですよ。お味は如何か。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その170

2009年4月19日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
私が手紙狂なので或る方のお口添えから日蓮宗の名刹の和尚さんから手紙の取り持つ縁で教えを頂くことに
なりました。信心深い貴女のお導きのような気がするのです。   つづく
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その171

2009年4月21日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
お寺の和尚さんは日本各地から珍しい野草を集めて茶花の華道家と致しましても一家を成し驚くなかれ
和尚さんは一流漫画家として新聞にユーモア溢れる漫画とコラムを執筆連載している変わり種、坊さんです。   つづく
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その172

2009年4月22日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
和尚様は能筆家で自筆で手紙を書くべしとの運動を推し進めているとの事で、ご縁を感じるのです。
貴女も陰から応援して下さい。寺の宗派も身延の法華経で不思議な縁ですね。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その173

2009年4月23日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
貴女はお寺から毎年運勢暦を戴いて熱心に見ていました。大安は穏やかな日でその中に一粒万倍に
当たる日がありました。思いがけない方が尋ねて来たり到来物など後から調べると本当にその日に
当たるのでした。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その174

2009年4月24日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
年をとると風呂は屡々危険を伴うので昼間の明るいうちに入るようにと貴女は煩く言ってました。小原庄助のようでうしろめたいが新緑の眩しい我が家の風呂は最高です。有難う
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その175

2009年4月25日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
湯の宿の御夫婦が此の時節で珍しい枇杷や桜ん坊など沢山抱えて、お線香をあげに尋ねて下されました。
相変わらず大笑いして風のように帰るのです。  つづく
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その176

2009年4月26日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
彫り上げた能面を湯の宿のご夫婦が携えて見せにきました。二年余りの苦心談を聞いていると本当に可笑しくて笑いがとまらないのです。貴女はこの傑作を手にとって見たいと思うことでしょうね。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その177

2009年4月27日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
かよわけき
花に、あらずや
野根菊
    冬柿

種が飛ぶのでしょう。思わぬ庭の隅に小さい都忘れの蕾が顔を覗かせているので鉢に移し替えました。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その178

2009年4月28日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
庭隅の高野素十の句碑に寄り添いて新緑の鷹の羽薄が矢羽根模様を鮮やかにだしました。貴女と親しかった
或る方から幾株かを戴きました。このすすきは伸びて我が家の庭には一番の点景です。
律子さん
▲ ページトップへ

手紙その179

2009年4月30日

By Tohshi


LinkIcon■ご感想又は冬柿への手紙はコチラ

20090407手紙
律子さん、庭神さんが今年も初物の筍をわざわざ届けて下されました。貴女が亡くなったので庭仕事は翌年まで休みました。然し娘は庭の苔の手入れやら掃除をやっているので親方は綺麗な庭を見て吃驚していました。娘は鼻が高いでしょう
律子さん
▲ ページトップへ