手紙その359

2009年12月1日

By Tohshi


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柿廼舎の庭の奥に日に照らされて生い茂る紅葉が燃えるばかりに輝いているのでこれほど美しく強い印象は
初めてなので、あらためて貴女に見せてあげたいと思いましたよ
律子さん
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手紙その360

2009年12月2日

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風を引きかけていたのでしょうか。悪寒がするので早々に温布薬を貼り葛根湯を飲んだら嘘のように治りました。娘の手当は貴女直伝の秘法によるもので感謝々
  律子さん
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手紙その361

2009年12月3日

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柿廼舎の庭に貴女も見たことのないものが生えているので学者に尋ねたら土栗とのこと。成熟をすると実も風に吹かれて地上を転がり移動し袋の中を飛散させるとのこと。晴れた日に移動するので晴天の旅行者などと洒落た名もついています。近況まで。 草々
  律子さん
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手紙その362

2009年12月4日

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人生無離別
誰知恩愛重
私もこの東坡の詩が好きで事有るごとに引用しているが先日条幅に揮毫しました。貴女が他界してお世話になった恩愛の深さをしみじみと感じました。 或る日のこと 冬柿
  律子さん
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手紙その363

2009年12月5日

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先日は孫が私の好きな鰯の黒はんぺんや色々晩酌にと携えて遊びにきました。彼は学生時代はラグビー部の
キャプテン猛者でしたが普段の彼は物静かで実に優しい青年で貴女は目をかけ可愛がっていました。いつも帰り際には必ず貴女のお位牌に線香を焚いて思い出を偲びます。
  律子さん
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手紙その364

2009年12月7日

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私が墨筆にのめり込んだのはつい最近のことでそれまでは仕事に追われて碌に書などは書くことなど無かったと(貴女は)言ってました。仕事から離れ隠居してからのこと。過ぎ去りし日のことなど忘れてしまいました。墨筆行脚 未だ端緒なのです。 草々
  律子さん
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手紙その365

2009年12月8日

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いよいよ年賀状の時節となり宛名を拾ってゆくと百余名の中にて私より歳の多い方は三名しかいないことに驚きました。八十二歳など稀でしたので今では平均の寿命にも満たぬとは更に驚きましたよ。 草々
  律子さん
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手紙その366

2009年12月9日

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見る間に蔓延してゆく新型インフルエンザにて幼稚園の先生をしている孫のまゆこ先生までも感染して遂に高熱で呻吟可哀想なのです。貴女はこんな恐ろしい風邪は知らないでしょう。天国から妙薬を届けて下さい。
  律子さん
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手紙その367

2009年12月10日

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師走も二十日を残すのみとなり思い出すとこの時節になると幼き子供達は必ず風邪をひいては貴女を心配
させるのでした。然し近所の年寄りは学校へ上がると丈夫になるさと笑っていましたがその通りでした。
  律子さん
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手紙その368

2009年12月11日

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近頃にては年賀状の宛名までもコンピュータで味気なくなりました。

賀春
改暦の御慶びを
めでたく申納めます
平成二十二年 元旦

暮れのことゆえ気忙しく早々に相済ませます。
  律子さん
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手紙その369

2009年12月14日

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今日は朝から寒々とした雨降りとなりました。屋根を打つ冷たい冬の雨音を聞くとしみじみともの悲しさを誘います。貴女はそんな時には子供達を相手にして御裁縫箱など取り出し繕いものなどして楽しんでいました。  雨降る日
  律子さん
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手紙その370

2009年12月15

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池坊のお正月は御玄猪にて水仙を活けるのが習慣です。貴女は清楚な姿と花の匂いが好きでした。然しこの茎に細工をせねばならず素人の手には負えず娘に頼むのでした。  年の暮れのこと
 律子さん
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手紙その371

2009年12月16日

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柿廼舎の木戸では枯れ葉で足まで埋まり娘はお掃除が大変と笑っていました。ふと見ると蟹サボテンの花が綺麗に咲いているのでした。貴女は毎年古い芽を摘んでは別の鉢で増やすのでした。  つづく
 律子さん
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手紙その372

2009年12月17日

By Tohshi


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貴女が他界してから木戸の竹垣の隅の世話を怠り置き去りの蟹サボテンの鉢に綺麗な花が咲いてるのに驚きました。小さくも逞しく可憐な姿は貴女のようです。  冬の或る日
 律子さん
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手紙その373

2009年12月18日

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私が現役で働いていた頃は思っていなかったのに貴女が晩年になると姉か母親のように感じることが屡々あるのでした。人間は元々女性上位母性本能が備わっていると物の本に書いてあるのでした。
 律子さん
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手紙その374

2009年12月19日

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東京の姪から自家製のカステラの到来でした。はからずも貴女の母上の命日に当たり仏壇の春月妙雲信女位にお線香を焚きました。その母も加寿てい羅が何よりの好物ゆえに良い供養となりました。
 律子さん
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手紙その375

2009年12月21日

By Tohshi


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ホームページの律子さんへの手紙や、ブログの書や御馳走帖などは、貴女の想い出を綴りしものならば習字の稽古の為ではなけれど毎日書いているならいやが上にも字が上手になる筈なのに聊かも上達せぬとは中々難しきものよ。
 律子さん
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手紙その376

2009年12月22日

By Tohshi


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何処からともなく梔子の花の歌が流れてきました。音痴の私は一念発起して客のおらぬ間にバーの片隅で女性バーテンのリッチャンから梔子の猛特訓然し数日して彼女は見かねたものか諦めてしまいました。
 律子さん
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手紙その377

2009年12月23日

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家には聖書はあれど本棚で埃を被っていました。かといって熱心な仏教信者でもなく毎朝、仏壇に水とお茶を供えお線香を焚き過去帳を開き、先祖に合掌し一日の無事を祈るのです。      冬柿
 律子さん
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手紙その378

2009年12月24日

By Tohshi


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近頃の甥夫婦からの到来は母親譲りの味となり兄嫁の俤を彷彿とさせる手料理にて懐かしく思い出されるのです。貴女は十数日後から姉を追うようにして他界したのでした。      冬柿
 律子さん
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手紙その379

2009年12月25日

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貴女も御存知だったYの家では態々忌み嫌う暮れの二十九日に餅を搗く習慣でした。苦を突くの洒落でしょうか。狩野の一番奥でてっぺんの高い処に彼の家がありました。       柿
 律子さん
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手紙その380

2009年12月26日

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聖夜の賑わいも過ぎ泣いても笑っても年の瀬ならば三井寺の梵鐘の音が聞こえし行く年来る年のお正月。
天国の貴女は年越しは?お蕎麦を食べますか?   柿
 律子さん
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手紙その381

2009年12月28日

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暮れも押し詰まりお正月を迎えるは子供の頃より自分では何一つ手伝うでも無けれどソワソワと忙しく落ち着かずそれがなぜか楽しく思ったものでした。   暮れの想い出
 律子さん
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手紙その382

2009年12月29日

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年の瀬も押し詰まると貴女はおせち料理の支度にとりかかるのでした。尚々に買い出しも済ませ揃えし材料をいささかも違えず煮物もじっくり行く年来る年に想い出を馳せるが如くやがて新年の梵鐘の音を貴女は聞きながら重箱に詰めるのでした。   年の暮れの事
 律子さん
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手紙その383

2009年12月31日

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貴女が他界されてからふたとせの正月です。過ぎゆく歳月の早さに驚くばかりです。毎日窓辺にて朝から晩まで貴女と一緒にて墨筆と親しみ居らば楽しく過ごして居ります。やがて除夜の梵鐘の音が聞こえてきます。天国にても良い年をお迎えください。
  律子さん
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