手紙その384

2010年1月4日

By Tohshi


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歳月の経つ早さには驚きますが貴女が他界してから二度目のお正月にてお屠蘇もお雑煮も美味しく戴き元旦の挨拶も交わし家族も安泰は何よりの慶びでした。    冬柿
  律子さん
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手紙その385

2010年1月5日

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天国に在す貴女のお正月は如何なり哉。私は二日の書き初めに万葉集の中から好きな志貴皇子の御歌を揮毫致しました。早速条幅に仕立てるべく表具師に依頼を致しました。     冬柿
  律子さん
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手紙その386

2010年1月6日

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七草菜と包丁で歌に合わせてまな板を叩き囃して遊ぶのが七草粥の行事です。然し貴女は態々古い仕来りに拘らず有り合わせの野菜で美味しい我が家の七草粥でした。
  律子さん
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手紙その387

2010年1月7日

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粋な法被で昔ながらの出初めの梯子乗りも姿が霞んでいたが今は田舎町でも威勢の良い若衆にて盛んになりました。我が家の子供達も畳に寝て、小さい肘を折り曲げて元旦夢枕などと言って遊んで真似ていました。
  律子さん
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手紙その388

2010年1月8日

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孫の花子は元旦からアルバイトで三嶋大社の巫女さんになりました。白い着物で赤い袴姿は可愛らしく実に綺麗で貴女に見せたいようです。仏壇に当日の写真を飾ってあります。
  律子さん
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手紙その389

2010年1月9日

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私の出した年賀状、裏を返して見たらば真っ白で何も書いて無く貴様の心は奈辺に有りやとの御叱責にて穴にも這入りたき心地年頭からの大失敗でした。
  律子さん
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手紙その390

2010年1月10日

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今日から大相撲の春場所なら粋な櫓太鼓が川風に乗って聞こえてきます。貴女は相撲見物が好きでしたが、郷土の力士の活躍の応援をしてください。
  律子さん
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手紙その391

2010年1月13日

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昔近所では何羽かの鶏を飼っている方がいて朝早くから鶏の声を聞きましたがその老夫婦も他界してから既に何年も経ちました。久しきこと暁に時を告げる甲高い鶏の鳴くのを聞きません。
  律子さん
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手紙その392

2010年1月14日

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考えてみると貴女が他界してからは時間が止まってしまったような気になるのです。毎日思い出ばかりを綴っているからでしょうか。幸い新しいことに挑戦する心算りはさらさら無いので再び人生を復習して折り返すなら若返るものかもしれません。
  律子さん
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手紙その393

2010年1月15日

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今日は宮中に於いて天皇陛下ご覧席の歌会始めの儀式が厳かに催され遙か遠き時代を思い出す如き歌人の声が朗々と響き渡り如何にも正月。貴女はこの中継放送が大好きでしたね。
  律子さん
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手紙その394

2010年1月16日

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十五日は貴女の立ち日ゆえお隣の奥様が態々好物を持参しお線香を焚いて思い出話をされて帰りました。
今日は一番寒く、零下五度にまで冷えました。裏の畑では氷のツララが下りたとのこと。何年もツララなど見ていません。本当に珍しいことですね。
  律子さん
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手紙その395

2010年1月17日

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昔から一年の計は元旦に有りと言われしも、歳も八十余年となり我が人生を省みると無責任と軽率にて深く恥じ入り慚愧の至。再び半生を復習して本当の意味での余命を楽しむ心算りなのです。
  律子さん
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手紙その396

2010年1月19日

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貴女も御存じで当地出身で十両筆頭の磋牙司が活躍しています。今日は人気の隠岐海を見事投げ飛ばしました。相撲はこれだから面白い。千代大海が引退したと思ったらスーツ姿でゲスト解説には驚きました。
  律子さん
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手紙その397

2010年1月20日

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このようなことは、稀なれど思いがけなくも朝寝坊をしたのでした。疲れたのか、昨日は怠慢にて一日中筆入らずでした。戒めて匆々に御手紙と御馳走帳、俳句に取りかかります。
  律子さん
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手紙その398

2010年1月21日

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神田の妹から心づくしのカレーや手作りのお惣菜さらに美味しい御菓子などうれしい宅急便の到来にては感謝感謝。本当に有り難いことです。
  律子さん
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手紙その399

2010年1月22日

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三更にて突然の稍、強い地震が有り驚けど余震もなく終息したので安心しました。平素から災害に備えよと
言うが、揺れる大地に乗ってるのだから運を天に任すほかありません。
  律子さん
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手紙その400

2010年1月23日

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先日は貴女も御存じで私の好きな万葉集の春の御歌を書き初めに揮毫し、条幅に仕立てた処、如何にも早春の淡い趣の色の裂地にて小品ながら中々の傑作だと北叟笑んでます。近況まで
  律子さん
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手紙その401

2010年1月25日

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昨日は、初場所大相撲の千秋楽で朝青龍が優勝して郷土力士の小兵、磋牙司もいよいよ番付も幕の内にと昇格確実となりました。貴女も活躍をご覧になりましたか?春から縁起の良いことでした。
  律子さん
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手紙その402

2010年1月26日

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前略 くじ運の悪い小生もお年玉付き年賀ハガキの抽選にて百余枚の中からお陰様で切手シートが当たりました。春から縁起の良いことと喜んでいるのです。
  律子さん
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手紙その403

2010年1月27日

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柿廼舎の庭に梅の花が紅白ともに咲き始めました。早朝は零下の気温に下がることも屡々なれども水鉢に氷が張ったり霜柱立つこともあまり無く比較的暖かい冬だと思えば寒がり屋の小生は助かります。
  律子さん
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手紙その404

2010年1月28日

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今日は八十二歳の誕生日にて思えばこれほど長生きするとは本当に驚いているのです。若い頃に結核を患いて、医者からは復帰は望めぬと言い渡されたのに、貴女の献身の看護のお陰にて嘘の如く元気に暮らしているのには、感謝に堪えません。   龍介
  律子さん
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手紙その405

2010年1月29日

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柿廼舎の冷暖房は押し入れの中に内蔵され土壁に塗り込められているので修理は難工事。暫くの不便を強いられしも二日がかりで新しき機械に取り替えられやっと直り暖かく快適になりました。奇しくも誕生日の朝でした。
  律子さん
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手紙その406

2010年1月30日

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新年と雖もまだ春浅きに突然義姉の御訃報に接し驚きました。近頃はとんと疎遠にて御噂さなども聞くことも無く如何お過ごしなるやと安じ居りしに御言葉を交わすことも無く残念に思います。心からお悔やみを申し上げご冥福を祈ります。     合掌
  律子さん
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