律子さんへの手紙-手紙2010年5月

手紙その479

2010年5月3日

By Tohshi


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貴女は大型連休中医者が不在となるので心配で嫌だといってました。私は先日から虫歯が疼くので一時押さえの今治水を歯に塗ってごまかしお粥を煤って我慢をしているのです。
  律子さん
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手紙その480

2010年5月4日

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先日から治療中ではない別の歯が痛み始めて難儀いたし居らば買い置きし今治水を歯に塗り手当を致しました。暫くするや薬が効いたものか嘘の如くに消え去り助かりました。御陰で朝寝坊をしました。
  律子さん
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手紙その481

2010年5月5日

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茜だすきに菅の笠、八十八夜の茶摘みの影。
鯉のぼりの端午の節句

この連休中は珍しく一日も雨の日は無くて二十数年振りとのことだそうです。
  律子さん
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手紙その482

2010年5月6日

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甥夫婦
近頃は、塗装業の合間に田んぼを耕し米や野菜を作ったり見違える余りにマメとなり趣味としてキムチの匠庵と名乗り研究しながらインターネットやホームページも起ち上げ積極的にエンジョイしている姿を貴女がみたらさぞ驚くでしょうね。
  律子さん
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手紙その483

2010年5月7日

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貴女の突然の他界にて昔から出入りの庭師が暫く遠慮するといって庭の木々を伐るを憚れど新緑の季節ともならば余りにも茂り過ぎしゆえ剪定を依頼しました。斯くの如く枝葉が繁茂する庭も嫌いではないが、久し振りに綺麗さっぱりするでしょうね。
  律子さん
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手紙その484

2010年5月8日

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木戸口で寒さを凌いだ釣り忍の季節到来。手毬ほどの苔玉から幾つもの茎が伸びて新しい芽がでているのでした。暫くすると繊細な緑の美しい葉をつけて涼を呼ぶことでしょう
  律子さん
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手紙その485

2010年5月10日

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五月の初夏の頃に毎年家の前の林に名も知らぬ小鳥がやってくるのです。貴女はお喋り鳥と呼んでいました。そり鳴き声は恰も誰かと話しているが如く低い声高い声、然も抑揚をつけ、強く弱く息もつかずに
長いこと喋り続けるのです。
  律子さん
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手紙その486

2010年5月11日

By Tohshi


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今日新調した眼鏡は既に二十数年も使っていた物なのでレンズに細かい傷がついて甚だ見難いのでした。
新しい眼鏡は明るくて中々よく似合うと思います。私は日頃から眼鏡の扱いがぞんざいだと貴女から屡々
咎められるものでした。
  律子さん
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手紙その487

2010年5月12日

By Tohshi


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先日は新緑が眩しいほど初夏の天気となれども今日は一変して寒雨にて暖房のお世話になりました。莫迦々しい陽気なれどこんな時、祖母は間髪いれず『田植えの時分には炬燵を出す日があるものだ』と、いうのが決まり文句でしたね。
  律子さん
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手紙その488

2010年5月13日

By Tohshi


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歯の治療が済み女の患者が待合室でニコニコしながら私の方へ歩み寄り来るのです。何処かで見覚えがあるようだが誰なのか思い出せずいるがやっと昔住んでいた隣の奥さんでした。健忘症か或いは脳軟化症の始まりかと心配です。
  律子さん
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手紙その489

2010年5月14日

By Tohshi


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昨日の律子さんへの手紙では三十年も隣同士にて行ったり来たりの仲で鳥渡(ちょっと)のご無沙汰ぐらいで、相手の顔を忘れるとは、私が酷い健忘症なのか或いは呆けの始まりなのかと疑われ心配の種です。
  律子さん
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手紙その490

2010年5月15

By Tohshi


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今朝のこと、木戸口を見ると淡黄緑色の小さい米粒ほどの花が咲いているを発見。秋には紅葉が美しいので
綿木と呼ばれるのでしょう。或、行商から貰ったものを地面に移して既に十年。貴女の水遣りの御陰で綺麗な紅葉が愉しめます。
  律子さん
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手紙その491

2010年5月17日

By Tohshi


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毎月十五日は貴女の立ち日で今日も親しかった隣の奥様が裏の畑から穫れたと言ってエンドウ豆の御飯を炊いて貴女の仏壇に供え思い出を語り御供養してくれるのです。私も好物ゆえお相伴になります。
  律子さん
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手紙その492

2010年5月18日

By Tohshi


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今日は本当に爽やかで一番の日和にて庭の木樹は眩しいほどに輝いて座敷に寝転がっていたら気持ちよくなり眠ってしまい、暢気で天下泰平ならば私も長生きです。
  律子さん
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手紙その493

2010年5月19日

By Tohshi


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庭一面、新緑の苔が点々と木漏れ日が映り美しく静かなひととき廊下の障子に寄りてしばし物思いに耽って
時間が流れてゆきました。
  律子さん
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手紙その494

2010年5月20日

By Tohshi


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庭師の親方が山の畑で穫れたと言って沢山の野菜を届けてくれました。庭の手入れを頼んであったが、余りに新緑が綺麗なので時期をずらして貰いました。
  律子さん
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手紙その495

2010年5月21日

By Tohshi


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暑くも寒くもなくて庭の木樹の新緑や路地の苔も美しく風も心地よい季節です。庭師が態々尋ねて来てくれましたが鋏を入れるのには鬱蒼と茂っていてもったいないと思い梅雨明けにして貰いました。
  律子さん
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手紙その496

2010年5月22日

By Tohshi


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今日は寒暖計の針が久し振りで三十度を超え真夏日となりました。幸い柿廼舎にては三方の硝子戸を開け放つと風が通りて鬱蒼とした新緑が茂り心地よく天然の冷房となります。
  律子さん
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手紙その497

2010年5月24日

By Tohshi


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貴女が他界せし前は堀立のらっきょうを沢山頂戴して縁側で丁寧に皮を剥いて硝子壜に漬けるのでした。
今日はお隣の奥さんが態々新らっきょうを貴女の傍に供えてお線香を焚いては思い出話をして帰りました。
  律子さん
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手紙その498

2010年5月25日

By Tohshi


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しもつけ草の蕾が庭の隅で今にも咲きそうにふくらみました。野趣ある山草で貴女も好きなので丹精していました。求めた当時は掌に乗るほどの矮小の株立てでした。今は二尺余りの立派なる背丈で堂々としています。
  律子さん
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手紙その499

2010年5月26日

By Tohshi


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柿廼舎は鬱蒼とした緑の木々に覆われて爽やかな風が吹き抜けて涼味満点、籐畳の廊下に寝転びて小鳥の
さえずりの声を聞きながら庭を眺めて居らば心地よくうとうとと、眠くなります
  律子さん
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手紙その500

2010年5月27日

By Tohshi


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仕事から離れて久しく次第に体を動かすことがなくなりて、近頃にてはどこも悪い処は無いのに食欲が著しく減退しているので当然ながら量も極すくなくなりて一日中空腹を覚えることもなくなりました。
  律子さん
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手紙その501

2010年5月28日

By Tohshi


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先日パンを食べていて前歯が抜け治療中、今度は別の犬歯が同じように欠けるのでした。そのまま、治療を続けて漸く総ての歯が立派に揃いました。貴女も綺麗な歯でしたが私も歯の質は良いと褒められます  近況まで
  律子さん
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手紙その502

2010年5月29日

By Tohshi


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貴女も昔からご存知の郷里のNからの電話にてひとしきり噂話の後に鮎が解禁となれども不漁の上、百姓仕事も天候悪しく収穫が遅れしもご自慢の蚕豆を携え遊びに来るとの由。鶴首致し待ちわびてます。
  律子さん
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手紙その503

2010年5月31日

By Tohshi


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仕事から離れて久しく隠居の身なれど長い間の習慣にて日曜日は休みなりと思い込み何か得をしたかの如くその日は気持ちが和み安心なり。体に染みついた癖は中々治りませぬ  
律子さん
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